安全衛生技術試験協会が公表している令和7年度(令和7年4月〜令和8年3月)の合格率は、受験者に対して第一種が 46.8%、第二種が 48.7% です。直近3年で見ると第一種は 46.0%〜46.8%、第二種は 48.7%〜49.8% の範囲にあります。難しさを決めているのは合格率よりも合格基準で、「科目(第一種は範囲)ごとに 40% 以上、かつ合計 60% 以上」という二段構えのため、1 つの範囲を落とすだけで不合格になります。
直近3年の合格率(全国・受験者に対する割合)
協会の統計と各年度の事業報告書に載っている数値です。合格率は受験者数に対する合格者数の割合で、申請者数ではありません。年度は 4月から翌年3月までを指します。
| 年度 | 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和5年度 | 第一種 | 67,572 | 31,108 | 46.0% |
| 令和5年度 | 第二種 | 37,061 | 18,374 | 49.6% |
| 令和6年度 | 第一種 | 64,911 | 30,081 | 46.3% |
| 令和6年度 | 第二種 | 39,262 | 19,546 | 49.8% |
| 令和7年度 | 第一種 | 66,401 | 31,046 | 46.8% |
| 令和7年度 | 第二種 | 40,653 | 19,796 | 48.7% |
3 年とも第二種のほうが第一種より高い水準です。令和7年度の免許試験(学科)全体では受験者 175,624 人・合格者 90,230 人・51.4% なので、衛生管理者は協会が実施する免許試験全体の平均よりやや低い位置にあります。
申請者数と受験者数は一致しません。令和7年度の第一種は申請者 71,455 人に対し受験者 66,401 人です。合格率を読むときは、分母が受験者数であることを確認してください。なお令和4年度以前の第一種・第二種別の数値は、今回参照した公表資料では確認できていません。
令和7年度のセンター別
令和7年度事業報告書には、センターごとの受験者数・合格者数・合格率も載っています。
| センター | 第一種 | 第二種 |
|---|---|---|
| 北海道 | 1,764 → 835・47.3% | 1,526 → 672・44.0% |
| 東北 | 4,395 → 1,873・42.6% | 2,396 → 1,047・43.7% |
| 関東(東京試験場含む) | 25,820 → 12,248・47.4% | 18,415 → 9,583・52.0% |
| 中部 | 11,144 → 5,318・47.7% | 4,791 → 2,209・46.1% |
| 近畿(大阪試験場含む) | 9,518 → 4,633・48.7% | 6,365 → 3,137・49.3% |
| 中国四国 | 6,775 → 3,229・47.7% | 2,628 → 1,192・45.4% |
| 九州 | 6,985 → 2,910・41.7% | 4,532 → 1,956・43.2% |
第一種は九州の 41.7% から近畿の 48.7% まで、第二種は北海道の 44.0% から関東の 52.0% まで幅があります。受験者数は関東が最も多く、第一種 25,820 人・第二種 18,415 人です。
この表の「関東」は東京試験場を、「近畿」は大阪試験場を含んだ合算値です。令和7年度の事業報告書では東京試験場だけの第一種・第二種の数値は分けて公表されていません。
難しさを決めているのは合格基準
協会が公表する合格基準は「科目ごと(第一種衛生管理者試験の科目のうち範囲が分かれているものについては範囲ごと)の得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上であること。」です。よくあるご質問にも「学科試験は、得点の合計が60%であっても、ある科目の得点が40%未満となると不合格になります。」と書かれています。
第二種は 3 科目それぞれが足切りの単位ですが、第一種は「範囲ごと」です。関係法令と労働衛生が、有害業務に係るものと以外のものに分かれてそれぞれ 40% を判定されます。
- 第一種: 5 つの科目・範囲。問1~問44。試験時間 13:30〜16:30 の 3時間
- 第二種: 3 科目。問1~問30。試験時間は同じく 3時間
- どちらも「労働生理」の免除を受けた場合は 2時間15分(第一種は問1~問34、第二種は問1~問20)
出題形式は公表問題で確認できる
協会は公表問題を掲載しており、注意事項に「問題は、五肢択一式で、正答は一問につき一つだけです。二つ以上に記入(マーク)したもの、判読が困難なものは、得点としません。」とあります。解答は別の解答用紙にマークし、機械で採点されます。試験開始後 1 時間以内は退室できず、試験問題は持ち帰れません。
公表問題のページには「令和8年4月掲載」「令和7年10月掲載」の 2 列が並び、「下表の令和8年4月掲載の試験問題は令和7年7月から12月までに、令和7年10月掲載の試験問題は令和7年1月から6月までに実施したものです。」と説明されています。
協会は同じページで「令和8年1月1日以降に施行された法令に対応しておりませんのでご注意ください。」と案内しています。関係法令の科目は法改正の影響を受けるため、公表問題を解くときは掲載時期を確認してください。
数字から言えること
合格率だけを見ると第一種・第二種とも 4 割台後半で、受験者の半数近くが合格しています。ただし合格率は「どのくらい対策すれば届くか」を示しません。基準の形から言えるのは、1 つの科目・範囲を捨てるとその時点で 40% の足切りに触れる、という点です。第一種は足切りの単位が 5 つあり、うち有害業務の 2 範囲は第二種の学習では扱わない内容です。
Lorebook では収録 396 問のうち 100 問を無料で公開しており、10 問で合格ラインとの距離を測る「実力チェック」も用意しています。
この記事の「数字から言えること」は、公表されている合格基準と出題構成から導いた整理で、合否を保証するものではありません。統計・試験制度は年度によって変わるため、最新の数値は安全衛生技術試験協会の公式サイトで確認してください。
よくある質問
- 衛生管理者の合格率はどのくらいですか?
- 令和7年度(令和7年4月〜令和8年3月)は、受験者に対して第一種が 46.8%(受験者 66,401 人・合格者 31,046 人)、第二種が 48.7%(受験者 40,653 人・合格者 19,796 人)です。
- 第一種と第二種ではどちらが合格率が高いですか?
- 直近3年はいずれも第二種のほうが高い水準です。第一種は 46.0%(令和5年度)・46.3%(令和6年度)・46.8%(令和7年度)、第二種は 49.6%・49.8%・48.7% です。
- 地域によって合格率は違いますか?
- 令和7年度のセンター別では、第一種が九州の 41.7% から近畿(大阪試験場含む)の 48.7% まで、第二種が北海道の 44.0% から関東(東京試験場含む)の 52.0% までの幅があります。
- 合計で 60% を超えれば合格ですか?
- いいえ。協会のよくあるご質問では「得点の合計が60%であっても、ある科目の得点が40%未満となると不合格になります。」と説明されています。科目(第一種は範囲)ごとの 40% と、合計の 60% の両方が必要です。
- 過去問題は公開されていますか?
- 協会が公表問題を掲載しています。ページには「令和8年4月掲載」と「令和7年10月掲載」の 2 列があり、それぞれ対象となる実施時期が示されています。