衛生管理者免許試験には受験資格があり、学歴と「労働衛生の実務」に従事した年数の組み合わせで判定されます。事業者証明書が要るので、申し込みの前に勤務先での手続きが必要です。申込は 2026年5月に「オンライン完結型」へ変わりました。受付期間は試験日の 2か月前から 14日前まで、受験料は 8,800 円です。合格しても、免許申請をしないと免許証は交付されません。
受験資格は「学歴 + 労働衛生の実務」
労働安全衛生規則の別表第五は、第一種・第二種に共通の受験資格を 4 号で定めています。学歴と、その後に「労働衛生の実務」へ従事した年数の組み合わせです。安全衛生技術試験協会は、これをコード番号つきの一覧で案内しています。
| コード | 要件 | 添付書類 |
|---|---|---|
| 1-1 | 大学(短期大学を含む。)又は高等専門学校を卒業し、その後1年以上労働衛生の実務 | 卒業証明書又は卒業証書(学位記)の写し・事業者証明書 |
| 2 | 高等学校又は中等教育学校を卒業し、その後3年以上労働衛生の実務 | 卒業証明書又は卒業証書の写し・事業者証明書 |
| 3 | 船員法による衛生管理者適任証書の交付を受け、その後1年以上労働衛生の実務 | 適任証書の写し・事業者証明書 |
| 8 | 10年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの | 事業者証明書(学歴の書類は不要) |
協会の注意書きでは「大学、短期大学、高等専門学校」に専修学校・各種専門学校・各種学校は含まれず、「中等教育学校とは中高一貫教育の学校のことで、中学校ではありません。」とされています。
年数は事業者証明書で証明します。証明者は「事業場を代表する者(社長、支店長、工場長、市長等)又は業務履歴を管理する部門の長(人事部長、総務部長等)」で、期間は従事していない期間を差し引いた合計を書きます。様式には「労働衛生の実務」に含まれる業務が 13 項目挙げられており、健康診断の結果の処理、作業環境の測定等の衛生上の調査、衛生教育の企画・実施などが並びます。協会は「単にデスク周りの清掃や電球交換をする等では該当しません。」としています。提出した添付書類は返却されません。
上の表は抜粋で、高等学校卒業程度認定試験の合格者や職業訓練の各課程の修了者などにもコードが用意されています。なお添付書類の原本証明は、免許試験の添付書類に限り令和5年10月から不要になりました。
申込は 2026年5月からオンライン完結型
協会は 2026年5月に「『衛生管理者試験』がオンライン完結型申請へ対応しました。」と告知しました。それまでの「オンライン+郵送型申請」から変わり、事業者証明書などの受験資格を証明する書類もアップロードで提出できるようになりました。利用にはメールアドレスが必要です。
- アカウントを作成し、マイページの「受験申請」から免許試験を選ぶ
- 試験の種類・会場・日程を選び、証明写真と受験資格を証明する書類をアップロードして試験手数料を支払う
- 審査完了後、申請先から受験票(圧着ハガキ)が郵送される
書面での申込も続けられます。受験申請書は協会本部・各センター・取扱機関で無料配布され、郵送請求には返信用封筒と送料(1部 270円 など)が要ります。提出先は受験を希望する各センターで、本部には提出できません。証明写真はいずれの方法でも 2.4cm×3.0cm、申請前 6か月以内に撮影したものです。
受付期間と受験料
- オンライン申請: 試験日の 2か月前(深夜0時00分00秒)から、14日前(23時59分59秒)まで
- 郵送(書面): 第1受験希望日の 2か月前から 14日前の消印まで、簡易書留で申請先のセンターへ
- 窓口に持参: 第1受験希望日の 2か月前から、休業日を除く 2日前まで(東京試験場は 2日前の16時まで)
受付期間中でも定員に達すると受付は終了し、その場合の受験日は第2受験希望日になります。受験票の発行後は、試験の種類・試験日・試験地の変更、科目免除の追加、手数料の返還はできません。
受験料(試験手数料)は学科試験共通で 8,800 円(非課税)です。協会は「令和5年6月1日以降に実施される試験から、試験手数料は8,800円になりました。」と案内しています。改定前は 6,800 円でした。書面申請は申請書にとじ込まれた払込用紙で郵便局又は銀行から払い込み(ATM は使えません)、オンライン申請はクレジットカード・コンビニ・ペイジーでの支払いです。
不合格や欠席で再受験する場合もあらためて申請が必要です。書面の場合は前回の結果通知書又は受験票(写し可)を添えると、受験資格の証明書類と本人確認証明書を省略できます。
試験日と試験地
常設の会場は、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国四国・九州の 7 センターと、東京試験場・大阪試験場の 2 試験場です。東京試験場は令和6年1月、大阪試験場は令和7年1月に開設されました。
実施日は協会の日程ページにセンター・試験場ごとに月別で掲載されています。令和8年の公表日程を数えると、東京試験場は月 5〜11 日、大阪試験場は月 4〜10 日、地方の 7 センターは月 0〜5 日です(当サイトで数えた日数)。地方センターには実施日のない月もあるため、受験したいセンターの日程をページで確認してください。センター試験の開始時刻は 13:30 で、出張試験は会場ごとに別途定められます。
都道府県ごとの出張特別試験は受付期間と提出先が地区ごとに異なります。東京試験場が開設されたことから、東京・神奈川・埼玉地区の出張特別試験は実施されません。
合格発表と免許申請
関東安全衛生技術センターと東京試験場の案内では、試験結果発表日は試験日から概ね 7日後とされています。合格した人には「免許試験合格通知書」、それ以外の人には「免許試験結果通知書」が発表日にはがきで送付され、合格者の受験番号は協会のサイトにも掲載されます(本人宛の通知書で確認してください)。
合格通知書を受け取ったら免許申請をします。協会は「この手続きをしないと免許証は交付されません。」と明記しています。申請先は東京労働局免許証発行センターで、提出は簡易書留による郵送です(窓口はありません)。厚生労働省の手引きが「必ず添付するもの」とするのは次の 4 点です。
- 免許試験合格通知書(原本)
- 専用の免許証送付用封筒(「免許証送付用」と書かれたもの)
- 免許証送付用切手 460円分
- 本人確認証明書等
このほか、申請書の裏面に収入印紙 1,500 円分を貼付し(消印はしません)、免許証用写真を申請書に貼付します。マイナポータルからの申請は令和8年3月から可能になり、手数料は 1,450 円です。様式も同月に変わりました。満18歳に満たない者には免許証が交付されないため、18歳になってから申請します。
東京労働局によれば、添付書類に不備がない場合は申請の受付からおおむね 1か月以内に免許証が発送されます。衛生管理者免許に更新はありません。
Lorebook では収録 396 問のうち 100 問を無料で公開しており、10 問で合格ラインとの距離を測る「実力チェック」も用意しています。
この記事は 2026年9月時点の公表資料に基づく整理で、合否を保証するものではありません。受験資格・受付期間・手数料・日程・免許申請の様式は年度によって変わるため、申し込みの前に安全衛生技術試験協会と厚生労働省の公式サイトで確認してください。
よくある質問
- 実務経験がなくても受験できますか?
- 受験資格は学歴と「労働衛生の実務」の年数の組み合わせで判定されます。大学・高等専門学校の卒業なら 1年以上、高等学校・中等教育学校の卒業なら 3年以上、学歴によらない場合は 10年以上の実務経験が挙げられています。いずれも事業者証明書が必要です。
- 事業者証明書は誰に書いてもらいますか?
- 事業場を代表する者(社長、支店長、工場長、市長等)、または業務履歴を管理する部門の長(人事部長、総務部長等)の職名と氏名で証明を受けます。派遣社員の場合は派遣元が作成します。
- 申込はいつからいつまでですか?
- オンライン申請は試験日の 2か月前から 14日前までです。郵送は 14日前の消印まで、センター窓口への持参は休業日を除く 2日前までです。受付期間中でも定員に達すると受付は終了します。
- 受験料はいくらですか?
- 学科試験共通で 8,800 円(非課税)です。令和5年6月1日以降に実施される試験から適用されており、それ以前は 6,800 円でした。受験票が発行された後は返還されません。
- 合格したら自動的に免許証がもらえますか?
- いいえ。免許申請書に、合格通知書(原本)・免許証送付用封筒・切手 460円分・本人確認証明書等を添えて東京労働局免許証発行センターへ簡易書留で郵送します。収入印紙 1,500 円分の貼付も必要です。