技術士第一次試験(基礎科目・適性科目・専門科目〔建設部門〕)

技術士第一次試験の合格率は? 建設部門の実績と難易度を統計で見る

技術士第一次試験の令和7年度の合格率は、全体で対受験者 33.8%(受験者 17,013 人・合格者 5,754 人)でした。受験者 17,013 人のうち 8,905 人が受験した建設部門は 33.1%(合格者 2,950 人)で、令和6年度の 35.8% から下がっています。合格率は年度によって振れ幅が大きく、日本技術士会の推移表では平成29年度以降で 31.3% から 51.4% まで開きがあります。この記事では公表統計の数字だけで難易度の輪郭を整理します。

令和7年度の合格率(全体)

日本技術士会が公表している令和7年度技術士第一次試験統計によると、全体の結果は次のとおりです。合格率には「対申込者」と「対受験者」の 2 種類があり、数字が大きく違います。

  • 受験申込者数: 22,756 人
  • 受験者数: 17,013 人
  • 合格者数: 5,754 人
  • 対申込者合格率: 25.3%
  • 対受験者合格率: 33.8%

申し込んだ人の一部は当日受験していないため、分母によって率が変わります。一般に「合格率」として語られるのは対受験者の数字です。なお同じ統計の【参考】欄には女性の内数もあり、受験申込者 3,744 人・受験者 2,864 人・合格者 938 人・対受験者合格率 32.8% でした。

建設部門の合格率

統計 PDF の部門別の表では、建設部門の率の列名は「受験者に対する合格率」です。令和6年度と並べます。

建設部門の試験結果(日本技術士会 年度別統計より)
年度受験申込者受験者合格者受験者に対する合格率
令和6年度11,734 人8,681 人3,111 人35.8%
令和7年度11,966 人8,905 人2,950 人33.1%

申込者・受験者は令和6年度より増えたのに、合格者は 3,111 人から 2,950 人へ減り、合格率は 35.8% から 33.1% に下がりました。同じ期間に全体の対受験者合格率も 37.4% から 33.8% に下がっているので、建設部門だけの動きではありません。

受験者に占める建設部門の多さもこの試験の特徴です。令和7年度は受験者 17,013 人のうち 8,905 人、令和6年度は 16,666 人のうち 8,681 人が建設部門でした。

部門別の統計表には「対申込者合格率」の列がありません。部門別で比べるときは「受験者に対する合格率」を使ってください。

年度ごとの振れ幅

日本技術士会の「受験申込者等推移表(昭和59年度〜令和7年度)」から直近 9 年度を抜き出します。

年度別の試験結果(全体・日本技術士会「受験申込者等推移表」より)
年度受験申込者受験者合格者対申込者合格率対受験者合格率
平成29年度22,42517,7398,65838.6%48.8%
平成30年度21,22816,6766,30229.7%37.8%
令和元年度22,07313,2666,81930.9%51.4%
令和2年度19,00814,5946,38033.6%43.7%
令和3年度22,75316,9775,31323.4%31.3%
令和4年度23,47617,2257,26430.9%42.2%
令和5年度22,71716,6316,60129.1%39.7%
令和6年度22,57916,6666,23327.6%37.4%
令和7年度22,75617,0135,75425.3%33.8%

申込者数はこの 9 年度で 19,008 人〜23,476 人の範囲に収まる一方、対受験者合格率は令和3年度の 31.3% から令和元年度の 51.4% まで開いています。「合格率は約○%」と 1 つの数字では言い切れません。

令和元年度は受験者数が 13,266 人と他の年度より少なく、対受験者合格率が 51.4% と高くなっています。ただし推移表に注記はなく、理由を説明した記載は公表資料に見当たりません。

難しさは「科目ごとに 50%」という基準にある

文部科学省が公表した令和8年度技術士試験合否決定基準では、第一次試験は基礎科目・適性科目・専門科目のそれぞれについて「50% 以上の得点」とされています。3 科目の合計ではないので、得意科目で稼いで苦手科目を捨てる組み立てができません。

  • 基礎科目: 15 点満点で 8 点以上(1 問 1 点)
  • 適性科目: 15 点満点で 8 点以上(1 問 1 点)
  • 専門科目: 50 点満点で 26 点以上(1 問 2 点 = 解答する 25 問のうち 13 問)

基礎科目も、5 つの問題群(設計・計画/情報・論理/解析/材料・化学・バイオ/環境・エネルギー・技術)から各 6 問・計 30 問が出題され、各群 3 問ずつ計 15 問を選択して解答します。群をまたいで得意なところだけを多く解くことはできません。実施大綱は基礎科目及び専門科目の程度を「4 年制大学の自然科学系学部の専門教育課程修了程度」としています。

専門科目(建設部門)の範囲は 11 項目

建設部門の専門科目は 35 問から 25 問を選択して解答します。科目表では、その範囲は土質及び基礎/鋼構造及びコンクリート/都市及び地方計画/河川、砂防及び海岸・海洋/港湾及び空港/電力土木/道路/鉄道/トンネル/施工計画、施工設備及び積算/建設環境の 11 項目です。

この 11 項目は第一次試験の専門科目 1 科目の出題範囲です。第二次試験で 1 つを選ぶ「選択科目」と文言は同じですが別の概念で、第一次試験で受験者が選ぶのは技術部門です。

Lorebook では収録 360 問のうち 90 問を無料で公開しており、10 問で合格ラインとの距離を測る「実力チェック」も用意しています。

この記事は 2026 年 9 月 14 日時点の公表統計・公表資料に基づく整理で、合否を保証するものではありません。日程・受験手数料・試験地・制度の内容は年度によって変わるので、受験前に日本技術士会と文部科学省の公式サイトで必ず最新の案内を確認してください。

よくある質問

技術士第一次試験の合格率は何%ですか?
令和7年度は全体で対受験者 33.8%(対申込者 25.3%)、建設部門は受験者に対する合格率 33.1% でした。平成29年度以降の推移表では対受験者合格率が 31.3% から 51.4% の範囲にあります。
対申込者合格率と対受験者合格率は何が違いますか?
分母が違います。令和7年度は受験申込者 22,756 人に対して受験者は 17,013 人で、申込者を分母にすると 25.3%、受験者を分母にすると 33.8% になります。
合格率は下がっていますか?
全体の対受験者合格率は令和5年度 39.7%、令和6年度 37.4%、令和7年度 33.8% と続けて下がっています。建設部門も令和6年度 35.8% から令和7年度 33.1% に下がりました。今後の見通しについて公表資料に記載はありません。
1 科目だけ点が取れなくても合格できますか?
できません。合否決定基準は基礎科目・適性科目・専門科目のそれぞれで 50% 以上の得点です(免除される試験科目を除く)。合計点の基準ではありません。

出典

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